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このところ、夜中近くなると、フクロウが鳴く。
鳴き声はこうだ。ホー(数秒あいて)、ホッホホー。
この家に住み始めて2年くらいした頃だろうか?フクロウの声を聞くようになっていたけれど、私には、なかなか聞き取れない。夫は、よく聞こえるようで、いつしか私の中で「夫にしか聞こえない心の中のフクロウなんじゃないの?」と疑うようになっていた。

でも、やっと、この間は、はっきりと聞こえた。
しかも、2匹いるらしく、呼び合うように  ホー  ホッホホー。
そんな日が何日か続いたある日、夫がつぶやいた「ホーミーとホーリー。」
「?」「こんなに毎晩、うちのそばの木で鳴くなんて、もう、うちのフクロウみたいなもんだから、名前をつけておこう」と云う。夫は、かなりのフクロウ好きだったようだ。(笑)
春の夜の、なんとも、のんびりした話なのでした。  
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ほぼ父の日に、夫の父が亡くなった。
少しの間、残される者たちが覚悟できる時間を作ってくれた。
私も、一人でお見舞いに行き、かなりゆっくりとお話する時間をもらえた。そして、かわいがってもらっていた事を改めて実感した。
何もかも、ちゃんとしていってくれて、葬儀も、とてもいい式になった。

忙しい悲しい時間が過ぎて、今日から日常にもどる。
夫は、まだまだ悲しそうだけど、うっすら笑って教えてくれた。
「玄関の足もとのホトトギスの草を軽く蹴ってご覧よ。」
やってみると、キャエコたち(雨蛙のことをカエコ、特に小さな雨蛙をキャエコと呼んでいる)が、わっと、5〜6匹飛び出して来た。子供たちも大喜び。
なぜ、このホトトギスの草陰にいっぱいいるんだろう?と皆で考えてひらめいた!
門灯の真下の、この場所なら夜になったら餌の虫がいっぱいあつまるのだ。
チビの雨蛙にとっては、昼間は身を隠せて、夜は簡単に餌が取れる、この場所は楽園な訳だ。
そして、私たち家族にとっては、いつでも<キャエコ>を見れる楽園!
ホトトギスさん、ありがとう。

夫と子供を送り出した後、義父のことを思い出しながら、しばらくキャエコを見ていた。
小さな蛙たちは、ちょっと迷惑そうに、遊んでくれて、なんだか少し癒された。